らんま1/42第02話

第2話「実験」


ぬるま湯をかけられるとオカマになるという俺の特異体質の新たな一面に気付いた早運はその日から実験を開始した。

毎日、温度を少しずつ変えて俺にお湯や水をかけ、どう変化するかをこまめに記録し続けたのである。

その結果、次のように変化する事がわかってきた。





熱湯________ホモ

お湯________男

ぬるま湯______両性具有

水_________女

氷水________レズ

(ぬるま湯は決まった温度を少しでもずれると、
両性具有ではなくオカマになる)



詳しくは知らないが早運によると、もっと細かく分ければ42段階に分類できるらしい。

全く、とんでもない体質になってしまったものだ・・・。


初めの内は珍しそうにお湯や水をかけてきた3人娘も、最近は気味悪がって俺に近づこうとせず、ここ1カ月は一言も口をきいていない。

おそらくもう二度とまともに話す事はないだろう。

早運だけが、今でも毎日俺にお湯や水をかけて、変化の記録を取り続けている。

まるで実験用モルモットのような生活だが、居候の身分なので逆らう事はできない。



しかし実は一度だけ反抗した事があった。

俺 「いい加減にしろッ!! 人を何だと思ってるんだ!!」

早運「イヤならいいんだよ。出ていってくれても。」



あの時の早運の冷酷な目は忘れられない。

親父は聞いてないふりをしてパンダのマネして転がっていた。

俺は自分の立場を完全に理解した。



あれ以来俺は逆らう事もできず、早運に言われるがままに服を脱ぎ、水をかぶり、お湯をかぶり、男になったり女になったりオカマになったりしている。

そして早運はそれを黙々と観察し、熱心にデータを取り続けている。




――つづく――
















  • 最終更新:2010-03-28 08:35:35

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